おすすめ家系図ソフトのマインドマップソフトFreeMindを使って作成した家系図と関連年表の印刷のやり方を詳述します。
目次
家系図マインドマップと関連年表の印刷
家系図マインドマップの一番の難関は「印刷」
家系図は印刷して紙でながめてみると、あらためて「作ってよかった」と感じられるものです。
ただ、家系図マインドマップの場合、いちばんやっかいなのが、おそらく「印刷」です。
わたしがそう感じているその理由は、以下のような点です。
- 家系図マインドマップは個人で使っているA4やA3では収まりきらないので、普段あまり使わないもっと大きな紙に印刷することになります。
- そのような大きな紙用のプリンタは通常個人では使っていないので、印刷は印刷業者に依頼することになります。
- 印刷業者に渡すファイル形式はPDFが一番いいので、大きな用紙のPDFを作成する必要があります。
- その際、大きな用紙のPDF作成用のソフトを探すのに苦労します。
- 大きな用紙に対応したPDF作成ソフトが有償の場合、毎日使うわけでもない家系図作成用にだけ購入するのは躊躇します。
- 大きな用紙のPDF作成ソフトでPDFを作成する操作に、試行錯誤する部分があります。
時間をかけて家系図を作ったのに、最後の印刷がうまくいかないのは、避けたいところです。
そのため、少し細かい記述になりますが、家系図マインドマップの印刷について述べていきます。
家系図マインドマップは1枚として使う
家系図マインドマップは、WordやPowerPointのように、いま何ページ目を書いていると意識して作るものではありません。
全体をながめながら、1枚だけ作ります。
そのため、印刷するときも、ふうつは1枚の用紙に印刷することになります。
大きなポスターを何枚かの用紙にわけて印刷するときに使う「ポスター印刷(分割印刷)」機能を使って、何ページかに分けて印刷することは可能です。
しかし、それを本のようにペラペラめくって使おうとすると、家系図としては使いづらくなります。
各ページがあたかも地図帳の各ページの地図のようになるので、家系図としては部分図だけのページでは使いづらいからです。
何ページかに分けて印刷した場合は、自分でテープで貼り付けて1枚にする作業が必要です。
各ページの端を重ねて家系図がずれないようにテープで止めるのは、なかなか大変です。
印刷業者に依頼する費用をどうしても浮かしたい場合や、印刷業者に出す前のテストとしてなら、やってみてもいいかもしれません。
いずれにしても、家系図マインドマップは、家系図全体を1枚として使います。
家系図マインドマップに適した用紙
家系図マインドマップ用として使うソフトFreeMindには「家系図を書いている用紙の種類」という概念はありません。
そのため、まず用紙を決めそれにうまく入るように全体の構図を整えながら書く、という書き方をしません。
まず家系図を書きます。
それを、どの大きさの用紙にでも縮小して印刷することが可能です。
しかし、実際に読めない字の大きさでは困るので、適当な字の大きさで収まる用紙を探すという手順となります。
家系図マインドマップは、先に述べたように印刷するのは1ページだけです。
また、文字がページ全体に並ぶ報告書のような文書と異なり、いわば「図」なので、用紙の上下左右の「余白」が大きくあってもそれほどおかしくありません。
家系図マインドマップは、印刷される字の大きさを10ポイントとした場合、通常の文書で使っているA4(約21cm×30cm)に収まることはあまりないはずです。
だいたいは、もっと大きな用紙が必要になります。
では、どのような用紙よいのでしょうか。
おすすめは「ロール紙」です。
「長尺印刷」をやってくれる印刷業者が使っている用紙です。
家系図は毎日ながめるものでもないので、しまっておくときは丸く巻いておくはずです。
その意味でも「ロール紙」は家系図には最適です。
ロール紙の大きさはどのくらいの大きさが適当でしょうか。
わたしが利用する印刷業者のロール紙の種類は「短辺」が40cm、60cm、90cm、110cmと4種類決まっており、「長辺」は「2m~3mまで」「4mまで」「5mまで」…「10mまで」と1m間隔で価格設定をしています。
短辺は4種類と決まっていますが、長辺は適当な長さで切れます。
短辺については最大110cmで十分だと思います。
家庭で見る場合でも、短辺110cmの「巻物」になるので、長辺の長さのスペースがあれば広げてみることができます。
保管するときは、110cmの「筒」になるので、置き場所には困らないでしょう。
一方、長辺の長さはどのくらいまで考えればいいでしょうか。
わたしは500cm以内が現実的だと思います。
印刷業者の「長尺印刷」は、イベントの横断幕なども想定しているので、10メートル(1,000cm)くらいまで対応しています。
しかし、家系図マインドマップの場合は、家庭で広げて見るときに、500cm以上はあまり現実的ではないでしょう。
A版のわりと大きな用紙では、
- A1(約60cm×84cm)
- A0(約84cm×119cm)
があります。
これらは、既定のA1、A0用紙を使わずとも、ロール紙にすることができます。
- A1なら短辺60cmのロール紙で長辺を1mくらいで切る
- A0なら、短辺が90cmのロール紙で長辺を140cmくらいで切る
このように、すべての家系図マインドマップは、短辺が100cm程度まで、長辺が500cm程度までの何らかの大きさのロール紙に印刷するのがおすすめです。
関連年表に適した用紙
関連年表の印刷もロール紙が適しています。
関連年表は、戸籍を明治までたどるとして、一番古い人で江戸末期の生年月日の記載があると考えられます。
サンプル「安倍晋三関連年表」では、1809(文化)年から2030(令和12)年までの222年分をとっています。
オリジナルはExcelで、文字の大きさは少し小さめの9ポイントで作成しています。
9ポイントの大きさで222年分の表をつくり、100%の大きさのPDFを作成すると、年代が並ぶ縦の長さはちょうど110cmに収まる程度になります。
これがロール紙でいうと短辺になるようにします。
長辺は人が並ぶので、関連年表に入れる人数が増えれば増えるだけロールの長辺が長くなりますが、これはロール紙の特質上対応できます。
このように、関連年表は、短辺110cmのロール紙がおすすめです。
印刷したときの字の大きさを決める
まず決めるのは、印刷したときの文字の大きさです。
印刷したとき、小さすぎて文字が読めないようだと困るからです。
わたしは、パソコンで家系図マインドマップを作成するときは、12ポイントの大きさのフォントで作成します。
その家系図を、縮小も拡大もしない100%の拡大率で印刷すると、家系図全体の分量にもよりますが、少し文字が大きいかなと感じます。
では「10ポイントの大きさのフォントで作って100%の拡大率で印刷する文字の大きさ」ではどうでしょうか。
10ポイントは12ポイントを0.83倍すればいいので、作成するときは12ポイントで作り、83%の拡大率で印刷します。
すると、文字の大きさは読みやすく、バランスのとれた家系図だと感じます。
家系図マインドマップは12ポイントで作成し、10ポイント相当で印刷するというのがお勧めです。
関連年表は何歳という数字が連続で続く表なので、家系図より字が小さくても読みにくいと感じることはありません。
Excelで9ポイントで作成し、100%の大きさで印刷するといい感じの表になります。
PDFを作成するソフトとPDFビューアーソフトに必要な機能
印刷業者に家系図マインドマップの印刷を依頼するときは、オリジナルソフトが家系図はFreeMind、関連年表はおそらくExcelなどの表計算ソフトです。
それらをPDFファイルにして、印刷業者に依頼します。
そのため、PDFを作成するソフトが必要です。
PDFを作成するソフトで必要な機能は、先述したようなロール紙の大きさのPDFを作成する機能です。
具体的には最大100cm×500cmの「カスタム用紙」のPDFが作成できる機能です。
作成したPDFを確認するために、PDFビューアーソフトも必要です。
PDFビューアーに必要な機能は、以下の二つです。
- 実際の印刷の大きさをパソコンの画面で確認するために「表示拡大率」がついている
- 実際の印刷の大きさをA4・1枚で確認するために、PDFの任意の一部分をA4で1枚だけ印刷できる
以下、PDF作成ソフトとPDFビューアーについてみていきます。
PDF作成ソフト
PDFを作成するには、PDF作成ソフトを通常は使います。
インストールすると各種ソフトの印刷メニューに仮想プリンタとして表示されるソフトです。
このソフトで、先に述べたように、最大100cm×500cmの「カスタム用紙」のPDFが作成できれば、それが一番望ましいやり方です。
定番ともいえるAdobe Acrobatですが、Acrobat Standard DCで年間サブスクリプションが16,560円(2019年12月現在)です。
サブスクリプションなので、毎年この金額が必要です。
日常的にPDF作成作業が発生している場合はいいのですが、家系図マインドマップ作成でPDFを作成する作業はほんの数回です。
家系図マインドマップ作成のためだけに、これだけの金額を投資しようとする人はあまりいないでしょう。
またAcrobat Standard DC体験版でテストをしたところ、3mくらいまではいいのですが、これを超えるとカスタム用紙でのPDF作成ができませんでした(2019年8月)。
以上の点を踏まえ、Windows, Mac, Linuxの各環境で、500cmカスタム用紙作成の条件を満たす、できればフリーのソフトがあってほしいところです。
- Windowsでは、フリーソフトのPDF-XChange Editor(PDF-XChange Editor紹介ページ、窓の杜)が条件を満たします。
※PDF-XChange Editorは、すべての機能を利用するには有償となりますが、カスタム用紙のPDF作成はフリー版で可能です。 - Macでは調査不十分で、あるのかどうかわかりませんでした
- Linuxでは、代表的なCups-PDFはカスタム用紙に対応していません
では、カスタム用紙のPDFが作成できるPDF作成ソフトがない場合どうしたらいいでしょうか。
家系図マインドマップのFreeMindの場合は、直接PDFにするのではなく、一度SVGファイルにエクスポートし、それをPDFにする方法を使います。
SVGとはScalable Vector Graphicsのことで、名前の通りベクター形式なので、拡大縮小しても画像がくずれない特性があります。
インターネットのWorld Wide Webの標準化団体W3Cで勧告された画像形式の規格で、将来なくなる可能性は低いでしょう。
家系図は先に述べたように「寿命」が長いので、将来の更新作業も考え、なるべく末永く残っていく技術で印刷手順を決めるのがいいという意味からも、SVGを使うのは適しています。
エクスポートしたSVGファイルを扱うソフトとして、フリーソフトのInkscape(Inkscape製品ページ)があります。
Inkscapeのよいところは、
- Windows版、Mac版、Linux版がそろっている
- SVGをPDF化する際に、カスタム用紙設定ができる
点です。
関連年表のExcelにはPDF作成機能がついているのですが、そこで設定できる用紙は、その環境で実際に使っているプリンタで対応している用紙に限られます。
そのため、Windows環境でPDF-XChange EditorなどをインストールしてPDF作成するしか、カスタム用紙のPDFを作成できないようです。
PDF作成ソフトのまとめ
PDF作成ソフトについてまとめると、以下のようになります。
家系図マインドマップは、青字で示したように、WindowsではPDF-XChange Editorを使って、Mac, LinuxではInkscapeを使って、ロール紙の大きさのPDF作成が可能です。
関連年表は、WindowsではPDF-XChange Editorを使ってロール紙の大きさのPDF作成が可能です。
しかし、赤字で示したように、Mac, Linuxではカスタム用紙でPDFが作成できるソフトをさらに調査する必要があります。
OS | 作成物 | オリジナルソフト | PDF作成ソフト | SVG経由PDF作成 |
Windows | 家系図マインドマップ | FreeMind | PDF-XChage Editor | Inkscape |
関連年表 | Excel | PDF-XChage Editor | 不可 | |
Mac | 家系図マインドマップ | FreeMind | 調査不十分 | Inkscape |
関連年表 | Excel | 調査不十分 | 不可 | |
Linux | 家系図マインドマップ | FreeMind | cups-pdfはカスタム用紙不可 | Inkscape |
関連年表 | LibreOffice Calcなど | cups-pdfはカスタム用紙不可 | 不可 |
家系図マインドマップのSVG経由PDF化の手順
WindowsではFreeMindの[印刷]メニューから、PDF-XChange LiteなどのPDF作成ソフトを使ってカスタム用紙のPDFを作成することができます。
しかし、Mac, Linuxでは調査不十分で、カスタム用紙のPDFを作成できるソフトを探すことができませんでした。
このような場合には、SVGを経由してカスタム用紙のPDFを作成することができます。
FreeMindには下の図のように[エクスポート][SVGとして]メニューがあります。
サンプルの「安倍晋三関連家系図」でPDFを作る手順をみてみます。
FreeMindでエクスポートしたSVGファイルをInkscapeで読み込みます。
[ファイル][ドキュメントのプロパティ]の[カスタムサイズ][単位]を「px」から「cm」に変更します。
すると描かれている家系図の幅・高さが、下の図のようにわかります。
これをロール紙の大きさに合わせてみると、短辺90cm、長辺210cmくらいの用紙で収まります。
そこで[幅]を90cm、[高さ]を210cmにし、家系図がこの用紙の中央に位置するように微調整すると下の図のようになります。
周囲の影のついた黒い線が用紙の大きさです。
この状態で[名前を付けて保存]で[ファイルの種類]を「Portable Document Format(*.pdf)」にすれば、短辺90cm、長辺210cmのPDFが作成できます。
PDFビューアで実際に印刷して確認
印刷業者へ依頼するPDFファイルを作成したら、実際に印刷して確認しましょう。
確認といっても家系図と関連年表の一部を、A4でそれぞれ1枚印刷して確認すれば十分です。
大きなカスタム用紙の全体図のなかで、A4に入る部分を印刷する際注意するのは、縮小して印刷しないことです。
実際に印刷したときの文字の大きさを確認するためなので、100%の大きさで印刷しなくてはいけません。
PDFビューアーで印刷メニューを出したときに選択するプリンタは、実際につながっているA4用紙の入っているプリンタです。
PDFはA4より大きいので、当然A4が何枚か印刷されます。
サンプルの「安倍晋三関連家系図」ならA4が45枚も印刷されることになります。
一番いいのは、そのうちのページ数を指定して1ページだけ印刷できる機能があるPDFビューアーです。
しかし、その機能があるPDFビューアーばかりではありません。
以下では、実際の印刷をA4の1枚だけで確認する3つのやり方をみてみます。
「ポスター印刷(分割印刷)」のページ指定機能があるPDFビューアー
下の図は、PDF全体をA4で印刷すると45枚に印刷されるので、そのうちの23ページだけを1枚実際に印刷してみようとしています。
右下の[選択シート]にページ数をひとつだけ指定すれば、全体図の任意の部分をA4の1枚だけ印刷できるので、もっとも望ましいPDFビューアーです。
このPDFビューアーはPDF作成ソフトで紹介した「PDF-XChange Editor」です。
ただこのソフトはWindows版だけなのが残念な点です。
表示部分だけ印刷できるPDFビューアー
フリーソフトの「Adobe Acrobat Reader DC」では「ポスター印刷(分割印刷)」機能はあるのですが、そのうちの任意の1ページだけを印刷することができません。
全てのページが印刷されてしまいます。
しかし、表示部分だけ印刷できる機能があるのでそちらを使います。
下の図のように、表示拡大率を「100%」として印刷したい部分を表示します。
下の図のように[印刷]メニューで実際に印刷するプリンタを選択し、[詳細オプション][現在の表示範囲]にチェックを入れます。
[カスタム倍率]は「100%」のまま印刷すると、この部分だけ100%の大きさでA4の1枚に印刷できます。
「Adobe Acrobat Reader DC」は、Windows版、Mac版がありますが、現在はLinux版はありません。
印刷したい部分だけのPDFを作成できるソフト
Windows, Macでは以上のようにPDFの一部をA4・1枚だけ印刷することができるのですが、調査不十分でLinuxではその機能をもつPDFビューアーをみつけることができませでした。
では、そのような場合はどうしたらいいでしょうか。
その場合は上記の二つに比べて多少手間ですが、A4・1枚で印刷したい部分をA4のPDFとして作成します。
先述のPDF作成の部分で使ったInkscapeは、PDFも開くことができます。
InkscapeでA4・1枚に入りそうな任意の部分をトリミングして、それをPDFファイルとして作成して印刷します。
Inkscapeは、先述したようにWindows版、Mac版に加えLinux版もあるので、本サイトの「家系図作成サービス」でオプションとしている「Linux USB」でもこのソフトをインストールしています。
Inkscapeで任意の部分をA4印刷する詳しい方法は、オプションの「Linux USB」購入者にお送りする「Linux USBの使い方」に載せています。
PDFビューアーソフトのまとめ
PDFビューアーソフトをまとめると以下のようになります。
青字で示すように、Windows, Mac, Linux各環境で、家系図マインドマップや関連年表の実際の印刷をA4・1枚で確認することができます。
OS | PDFビューアー |
Windows |
|
Mac |
|
Linux |
|
家系図マインドマップSVGの経由PDFの文字の大きさの確認
FreeMindで家系図を12ポイントで作成し、印刷するときは10ポイント相当にするために0.83倍で印刷するというのは、PDF作成ソフトでPDFを作成する際の設定です。
SVGにエクスポートする際には、FreeMindの印刷倍率をどういう設定にしていても、SVG上の家系図の文字の大きさには影響しません。
ではいったんSVGにしてからPDFをつくると、実際に印刷する文字の大きさはどうなるのでしょうか。
先述したInkscapeの[カスタムサイズ]の変更も、用紙の変更であり、家系図の文字の大きさが変わるわけではありません。
Inkscapeから作成したPDFの家系図の文字の大きさは、FreeMindから印刷倍率0.83倍で直接作成したPDFより多少小さ目になるようです。
下の図は、FreeMindから印刷倍率0.83倍でPDF作成したものを100%表示したものです。
下の図は、FreeMindからSVGを経てInkscapeでPDF作成したものを100%表示したものです。
上の図に比べ多少小さ目ではありますが、家系図としては適切な文字の大きさです。
SVG経由でPDFを作成する場合は、FreeMindで12ポイントで作成していれば何もしなくても、家系図に適当な字の大きさになります。
印刷は印刷業者に依頼
家系図マインドマップと関連年表の紙への印刷は、印刷業者に依頼します。
印刷業者の「長尺印刷」は、さまざまなロール紙に印刷するメニューがあります。
印刷価格は、短辺、長辺、紙の質によって変わります。
たとえば、サンプルの「安倍晋三関連家系図」は90cm×210cmのPDFファイルです。
わたしの利用する印刷業者でいうと、短辺「900mm幅まで」、長辺「2m~3mまで」のロール紙で注文します。
「安倍晋三関連年表」は、110cm×80cmのPDFファイルです。
「安倍晋三関連年表」には24名入っています。
関連年表の年代の長さがロール紙の短辺に当たります。
そのため、関連年表に入る人数が増えていくと、ロール紙の長辺が長くなっていきます。
わたしの利用する印刷業者でいうと、短辺「1100mm幅まで」、長辺「2m~3mまで」のロール紙で注文します。
サンプルの「安倍晋三関連家系図」「安倍晋三関連年表」をこの印刷業者に依頼すると、送料などすべて込みで、紙質により約15,000円から20,000円くらいです。
何度も依頼できる価格ではないと思うので、家系図と関連年表が完成してから印刷します。
その後は、死亡・誕生など修正点を加えていき、それがある程度の量になり、新たに印刷してもよいと感じたら、最新版を印刷するのがいいでしょう。
まとめ
- 家系図マインドマップを作成するとき、もっとも手間のかかるのが「印刷」です。
- 家系図マインドマップは、家系図全体を1枚として使います。
- 家系図マインドマップと関連年表の印刷に適した用紙はロール紙です。
- 家系図マインドマップを印刷したときの字の大きさは、「10ポイント(12ポイントを83%縮小)」が適当です。
- 家系図マインドマップと関連年表の印刷を業者に依頼するためのPDF作成には、PDFを作成するソフトが必要です。
- PDF作成ソフトは、ロール紙の大きさのカスタム用紙のPDFが作成できる機能が必要です。
- FreeMindで作成する家系図マインドマップは、Windows, Mac, Linuxでカスタム用紙のPDFを作成できるフリーソフトがあります。
- 表計算ソフトで作成する関連年表は、カスタム用紙のPDFを作成できるフリーソフトがWindowsはありますが、Mac, Linuxではさらに調査する必要があります。
- 実際の印刷をA4・1枚で確認するために、PDFビューアーが必要です。
- PDFビューアーには、PDFの一部をA4で1枚だけ印刷する機能が必要です。
- その機能をもったPDFビューアーは、Windows, Mac, Linuxにフリーソフトが存在します。
家系図マインドマップを作成いたします
以上、おすすめ家系図ソフトとして、マインドマップ作成ソフト「FreeMind」と、それを使って作成する家系図マインドマップの詳細、書き方、印刷について述べてきました。
家系図マインドマップを作るに際しての、ハード・ソフト・スキルの要件については、「家系図マインドマップを自分で作る」を参照してください。
そこで述べているように、パソコンを使いこなしている方にとっては、特別高いスキルは必要ありません。
しかし、わざわざ家系図マインドマップを作る時間をとれない方や、それでも自分で作るにはハードルが高いと感じる方もあるかと思います。
その場合は、家系図マインドマップを作成するサービスを提供していますので、ぜひご利用ください。
概略次のようなサービスです。
- 戸籍や顔写真やメモなど、家系図の元となる資料を写真に撮って送っていただきます。
- 家系図マインドマップと関連年表を作成して、オリジナルを作成したFreeMind, ExcelファイルとそのPDF版のファイルをお送りします。
- 印刷希望の場合は、 家系図と関連年表を印刷業者へ依頼し、印刷業者から直接納品します。
- 希望者には、WindowsやMacにインストールしなくても、USBから起動してFreeMindを使える LinuxのUSBをお送りします。
詳しくは、「家系図作成サービス」をご覧ください。